プロフィール写真川島尚子(42)
出身地:奈良県橿原市
移住年:2014年
前職:室戸ジオパーク推進協議会
インフォメーションスタッフ
担当:集落支援(椎名地区)
集落活動センター開所・運営



自然や食べ物、人々の営みが個性豊かな室戸に移住して3年が過ぎました。家族とともにこの地で暮らし続けるため、地域を活力あふれる楽しい場所にしていきたいです。

集落支援員に応募しようと思ったきっかけ

室戸岬夕暮れ


魚種豊かな定置網漁
個性あふれるお祭りの数々
暮らすことで知る様々な文化風習

私には室戸は個性豊かな魅力あふれる土地にしか見えない一方、
地元の方には
「室戸なん、なんちゃあない。なんでこんなところにきたんや?」

会うたびに尋ねられました。




この気持ちのギャップ何なのだろうとずっと不思議に感じてきました。
そして、
ただただ室戸の魅力をたくさんの人々に届けたい!
知ってほしい!
とのあふれる思いから、移住者の友人が立ち上げた

「室戸の岬の物語」

というFBページの運営に参加しました。



最初は外に向けた室戸のお国自慢的ページでしたが、
徐々に地元の方や遠く離れた室戸の出身者にも読んでいただくようになりました。

投稿に寄せられたコメントを見ていると、
「ずっと室戸に住んでいて、こんなところがあるのを知らなかった。」

「いつも見ている景色も写真や文章にすると、違った風景に見えてくる。」

「あらためて室戸の良さを知った。帰りたくなった。」
という声をたくさんいただくようになりました。


また移住してまもなく、旧椎名小学校の利活用にむけた動きがあることを知りました。
集落活動センター開所にむけた活動グループにも初期から参加しています。

この地の魅力を生かしやりたいこと、
やれそうなことは山のようにあるけれど、
地元の方はパソコンやインターネットに親しんでおらず、
外に向けて発信や交渉ごとをするのが苦手な方が多いように感じました。
情報も行き届いていません。

ならば、私がそのパイプ役となろうと思ったのが応募のきっかけです。

室戸には、夫が定置網漁の漁師になることを決めたので
家族5人で移住してきました。

過疎のイメージはあったものの
地域の高齢化
働く世代の人口流出
子どもの減少のスピードは思った以上

というのが暮らしてみての実感です。

じゃあこのまま何もしなかったらどうなるんだろう。

今は元気なおんちゃんおばちゃんが地域にいて、
いろいろ教えてくれたり、親切にしてもらえるが
5年後、10年後
と考えると不安になるのも事実です。


そんな中で知った集落活動センターの開所計画に懸けたい思いがありました。

せっかく移住したのに、
10年、20年後には人がいなくなり
祭りがなくなり
大敷組合も存続できなくなり

去らざるを得ないなんてことを想像したら悲しくなります。

だから
自分にできる精一杯を使ってあがこうと思いました。
これが集落支援員に応募したきっかけです。

室戸市を選んだ理由

帰港

海のそばに住みたいという夫の希望から、

移住先を検討し 移住フェアに参加するうちに
旅行で訪れたことのある高知県が、移住候補地となりました。


東京での漁業就業フェアに参加した時に
室戸で定置網漁が盛んであること
運営母体の大敷組合が、 給与体制や福利厚生も充実した環境であることを知りました。

大敷網の漁


室戸市には高校までの教育機関があること
安定した収入が得られそうなことから
移住可能では? と判断し
大敷組合の短期研修に参加
移住体験住宅で1週間近く過ごしました。

夫をはじめ家族で想像以上の魚種の豊かさはもちろん
魚だけではない
食べ物の美味しさ
自然の豊かさ
人々の魅力

に惹かれ移住を決めました。

集落支援員のミッションは?


神輿洗い

椎名地区の活性化がミッションです。

現在、旧椎名小学校の利活用計画が進んでおり、
昨年度末には小学校の一階部分を集落活動センターとして立ち上げました。
建物が工事中で、まだ開所はしていませんが、
活動グループの皆さんとともに、活動計画を色々練り、
視察やミーティングを積極的に行っています。

まだまだ潜在的な資源や魅力がたくさん隠れているのが、椎名はじめ室戸の土地柄だと思ってます。

活動の輪を増やし、どんどん広げていきたいと思ってます。

左義長



室戸に来て、集落支援員になって よかったこと、大変だったこと

まだ着任して間もないので、市役所の仕組みにやっと慣れてきたところです。

今まで活動グループとして、仕事の傍ら視察に行ったり、話を聞きに行ったりしていたことが、
肩書きができて動きやすくなったこと
仕事としてあちこちに積極的に出向いていける環境はとてもありがたいです。


これからのこと

とにかくどんどん活動の輪を広げたいです。
また、集落活動センターって何するの?
と思っている地域の方もまだまだたくさんいらっしゃるので、
地域に活発に出かけて、お話をする中で希望の実現や参加へのイメージをしてもらい、
活動へとつなげていきたいです。

地域の方々に光を当て、生き生き暮らしてもらうのが私の仕事です。
活動が軌道に乗ったら、地域の資源や産業から
新しくマネタイズできることをどんどん模索していきたいです。

ぶり一万本

地域おこし協力隊・集落支援員に応募する人へのメッセージ

私は他の協力隊と違い、三年室戸に暮らしてから集落支援員となりました。

だから、とりあえず来てみたら?
なんて簡単に言えない苦労や悩みも経験しましたし
辞めていく協力隊員やこの地を去る人をたくさん見てきました。

地域や行政の求めるものと自分のやりたいことが、すべて合致することは難しいと思いますが
そんな中でも自己実現していけるサバイバル精神が必要かもしれません。

※平成29年12月現在、室戸市では地域おこし協力隊の新規募集は締め切っております

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