目的・目標(事業概要)

昔から室戸市崎山地区のさつまいもは、おいしいと評判でした。しかし、農家さんの減少によりさつまいも栽培が衰退しています。そこで、さつまいもを加工、販売することで、さつまいも栽培を復活させようと平成27年度から地元の農家さんたちのグループ「さきちゃんファーム」が活動しています。そのグループの商品開発や商品の製造、販売など、地域の活性化や雇用の創出につながるよう支援しています。


先月までのあらすじ

現在、さつまいもを使った商品開発として、芋ジャム作りに取り組んでいます。商品の製造、販売を継続して行いながら、高知県の主催する商品開発の相談会にも参加。より良い商品になるよう試行錯誤しています。


今月の崎山地区商品開発プロジェクト ~さつまいも編~

商品開発のために香川県へ!

現在販売中のジャムは、芋“ミックス”ジャム。「芋の味がもっとした方が・・・」という声は少なくありませんでした。

そこで、原材料をいろいろ減らして試作!身近な人に試食してもらうと、なかなか好評。しかし、レモン果汁を入れてないため、pHの調節ができない。芋ミックスジャムより微生物が増殖しやすくなってしまいました(カビなどの微生物の増殖には、pHや糖度が関係しているらしい)。 

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pHを気にせず商品を作るため、殺菌の方法するため、香川県のとある企業へ。その企業で作られている機械を使って、殺菌の温度や時間を変えて何度か試験を行いました。温度や時間によって色も味も変化。販売までたどりつくには、まだ時間がかかりそう。

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HACCP?

さきちゃんファームでは、高知県版HACCPを取得できるように取り組んでいます。

今回は、その申請に必要な書類作成のお手伝い。HACCP研修会には、地域の方に参加してもらい、書類作りは僕。作り方は、聞いてもようわからん。作った書類を持って、書類作成の相談会へ参加。PRPだのCCPだのようわからん。まあわからんなりにやるしかない。 

HACCPとは、危害要因分析重要管理点と訳されます。
原料の受入れから最終工程までの各工程ごとに、微生物や異物の混入などの危害を予測しておく。その上で特に重要な工程(重要管理点:CCP)に注意して監視、記録することで、製品の安全性を確保する衛生管理手法。
HACCPが認証されることにより、衛生管理がしやすくなるだけでなく、商品の付加価値を付けることにもつながる。


さつまいも収穫体験!

室戸市のジオパークセンター内にある“ジオカフェ・ジオショップ”の方と共同で、さつまいもの収穫体験と料理体験を開催しました。

高知市内から2組、室戸市から2組、計11人の方が参加してくださいました。

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まず崎山でさつまいもを収穫、そのあとジオパークセンターへ移動し、焼き芋とけんぴ作り。どちらも好評でしたが、改善点もいくつか見つかりました。来年以降、より良いイベントにしていきたいと思います。


さきちゃんファームのこれから

やるべきことも課題も盛りだくさん。崎山のさつもいもを広めることを目的に、まずは改良中のジャムを販売できるようにしたい。