はじめに

室戸に移住を考えたとき、良いところ悪いところをまとめて見れると便利なんじゃないか！そう考えて、室戸市協力隊が力をあわせ、この記事を書きました。

移住者目線で見た室戸。移住を考える際の参考にしてみてください！

室戸は贅沢！生きてく上で一番大事な「食」事情

水がそのまま飲める

当たり前じゃん！と思いがちですが、実家では水道水は飲めないものと認識されています。浄水器がついてない蛇口から水を飲むなんて！！という感覚だったので、
室戸に上陸した初日に「水道水って飲んで大丈夫ですか？」って聞いてしまい、
何言ってんだこいつ。水飲まないで何飲むんだ？酒か？みたいな顔をされました。

谷の水はそのまま飲めますし、おそらく上流の川の水もそのまま飲めます。

目の前にミネラルウォーターが流れている生活。プライスレス。

       地域おこし協力隊　みぞた        

食材の豊富な大地

日戻り漁の金目鯛や定置網で穫る四季折々の魚は絶品です。
また、一年を通して出回る色々な柑橘類やスイカ、ビワなどの果物、特徴的な地形を利用したサツマイモや野菜、種類の多い山菜、シカ・イノシシの肉まで、たくさんの食材にあふれています。

　　　地域おこし協力隊　おがさわら　　

うまいものを味わいつくす

海、川、山の幸を当然のように味わいつくしています。それで商売のことを考えたらいいのに、とたまに思います。でもおいしいものが取れた時には、みんなでそれを味わいます。室戸に住む人の特権なのかもしれません。

　　　地域おこし協力隊　いで　　

ここは食の都か！何を食べても美味しすぎて幸せ太り必至！

室戸ではとにかく野菜も魚も新鮮で安い！地元の鮮魚店や道の駅では、何尾も入った魚が150円～300円ほどで買えてしまいます。魚もタタキだけではなく、スーパーには鯨やマンボウ、ウツボが並ぶこともあるほど、豊かな魚食文化です。川の鮎や高級キンメダイも絶品です。
また猟師さんと仲良くなれば、イノシシや鹿肉なんかもご馳走してもらえるかも！？冬はどの肉よりも猪肉を食べることも多いですよ、ほんと。

協力隊の仕事をしていると、おかげさまで食べきれないほどの食材を頂きます。一人暮らし用の小さな冷蔵庫を買って失敗したほどです。自炊、料理が好きな方は、室戸の食文化をさらに堪能できることでしょう。おなかが空いたら室戸へ！

　　　地域おこし協力隊OB　さかきばら　　

ジビエをいただく機会がたくさん！

獣害がある反面、野生肉を食べる機会も多いです。ジビエというとフランス料理のちょっと高級なイメージや普段なかなか食べらないイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし！室戸では猪肉、鹿肉はとても身近な存在です。猟師さんから自然の話を聞きながら、ジビエを味わうことができるって、とっても素敵じゃありませんか？

　　　地域おこし協力隊　はしもと　　

やっぱり酒が好き

高知県は、お酒が好きなイメージがあるかと思います。室戸も例外なくそれです。
あまり飲めない方ももちろんいらっしゃいます。いろんな場所に顔を出してたら、大学時代より飲む回数が多い気がします。でも、いいんです。それでつながりができるし、やっぱ、楽しいですし。

　　　地域おこし協力隊　いで　　

室戸人は酒好きが多い！でも、お酒の弱い人にも優しいので心配無用！

室戸人はお酒が大好き。平日だろうが、なんだろうが関係なしに飲みます。なので「華金」という言葉は存在しません！高知県への移住をする際、お酒を飲めない人にとってはここが一番の心配ごとだったりしませんか？でも、意外とお酒が飲めなくても苦労はありません。

なぜなら、、、
1. こっちの人はお酒の弱い人に無理に飲まそうとしません
2. 意外とドライバーとして重宝されたりします
3. そもそも自分が飲めたら幸せなので、他の人のことはあまり気にしていません

という理由でお酒を飲めない人にも優しいのです。し、あたりまえですが地元の人の中にも飲めない人はいますからね。心配無用。

ちょっと飲めるは＝飲めない、なのでちょっとしか飲めない人にとっては「チューハイ1杯でいいし、飲みなよ」なんてことも言われないのでむしろ楽です。ただ、飲みの席自体大嫌いだと、地域の人と距離を縮めるのに時間がかかる場合も。。。

　　　地域おこし協力隊　はしもと　　

はっきり言ってこれは好み！室戸の「住」環境

毎日ぽかぽか

高知空港に降り立った瞬間、「お！！」と思いました。そのくらい温かいです。ちなみに、1月の平均気温は、7.5℃でした。（東京都：5.2℃　高知市：6.3℃）我が家は未だに暖房機器を導入していませんが、無事に冬は越せそうです。

　　　地域おこし協力隊　みぞた　　

まだまだ残ってる！里山の暮らしを体験できるよ

室戸はまだまだ里山の暮らしが残っている地域です。自然の恵みを普段の生活で色濃く感じられます。

たとえば、山菜やシシ肉を普通に食べますし、少なくなったとはいえ薪風呂のおうちもけっこう残っています。山の集落では谷の水をそのまま飲み水として使っています。このような、古き良き日本の里山の暮らしが残っているのは、室戸の素敵なポイントです。

　　　地域おこし協力隊　はしもと　　

家が爆安！＆自分好みの住環境を選べる

都会に住むのと比べ物にならないくらい家賃が安いです！
しかも、ほとんどの場合一軒家まるまる貸してくれるので、でかい家に住めます！
固定費を低く抑えて、拠点を持つことができるのがメリット。

また、室戸は海沿い、山奥、町なか（といっても小規模ですが）と様々な住環境があり、市内それぞれで（人の性格なども含め）地域性も豊かなので、自分に合った場所を選べるのも魅力。DIYで自分の思い通りの家に改装することもできます。なんでも自分たちでやっちゃう人が多いので、教えてくれる地域の人がいるのも心強い！

とはいえ、地域の違いを知ったり、好みの空き家を見つけるには時間がかかるので、ゆっくり探していく必要はあります。

　　　地域おこし協力隊　はしもと　　

イライラしなくなる

イライラしませんか？都会。私はしました。
東京に生まれて、東京で育ち、行くところ行くところ人だらけ。
歩きスマホにぶつかられてイライラ。満員電車でイライラ。隣の人の臭いでイライラ。

そんな生活とはおさらばです。
だって！人間が！少ないから！！

　　　地域おこし協力隊　みぞた　　

交通の便が悪すぎて秘境の地

室戸には電車が通っていません！
高速道路もありません！
バスも１時間に１本＆路線も１本！

公共交通を利用しようと思うと高いし、不便すぎるので、車が必需品になります。
バイクも晴れた日はいいのですが、室戸は台風かと思うような雨の日、風の日が多いのでやはり車が欠かせません。

逆に車さえもてば、最高の交通環境といえるかもしれません。信号が少なく、海沿いの国道は絶景なので、毎日の通勤が快適で素敵な時間になりますよ～。

　　　地域おこし協力隊　はしもと　　

ムロトイレ

室戸へ移住したい方々、特に女性にとっての悩みの種が、おそらく「おトイレ事情」です。室戸市ではいまだに下水道が未整備・・・地形的な問題や市の財政状況から、今後も難しいとのことです。水洗化のための合併浄化槽の設置にも、高額の費用がかかるため、古くからの家の多くが汲み取り式トイレです。

私も室戸に移住して人生初のボットン暮らし（笑）。夏場のコバエ（これは換気扇つけっぱなしで解決できました。）や掃除に苦労していますが、断水や災害時に使用できたり、足腰が鍛えられたりするなど、前向きに考えて田舎らしさを経験しています。トイレの神様に感謝です。

どうしても水洗じゃないと！という方は、水洗のお家を探して借りるか、合併浄化槽の補助金を活用するなどしてみると良いでしょう。

　　　地域おこし協力隊OB　さかきばら　　

不便だけど人間らしい！室戸の健全な営業事情

スーパーやコンビニ、ホームセンターにドラッグストアなど・・・室戸のお店は意外と多く、品揃えは少ないかもしれませんが生活には困りません。車で30分走れば、隣町には22時まで営業するスーパーマルナカもあります。24時間営業のコンビニを除けば、多くのお店が7時から9時には閉店します。日が沈んだら寝る！なんと健全な“室戸びと”でしょうか。

その代わりに宅配やネットの通販は意外と早い！アマゾンやアスクルなんかも翌日か翌々日には届きますのでご安心を。野菜などを実家に送る際も、関東まで2日以内には着きますね。

ちなみにタクシーも12時にはどこも営業終了します。私も市役所近くで飲んで、タクシー会社に繋がらず、寒いなか3時間歩いて吉良川の自宅まで帰ったことがあります・・・酒国土佐、どうぞ飲みすぎにはご注意を。

　　　地域おこし協力隊OB　さかきばら　　

噂は超高速光回線、ネットは…。

噂超早い。超高速。知らない人から、家の場所までピタリ賞されると、さすがにびっくりします。

それに反して、ネットは…その…まあ、ゆったりしてます。特に夜。一応市内全域光回線が来てますが、仕事で使おうとしている人は、一度試しに来た方がいいかもしれません。ネットの速度を確認したい場合は、佐喜浜の体験住宅がおすすめですよ！Wi-fi入ってますよ！！（宣伝）

　　　地域おこし協力隊　みぞた　　

「自然・文化・歴史」 個性豊かな地域資源たちも魅力！

見所たくさん！観光が楽しい

室戸岬をはじめとする大自然の見所があり、四国八十八箇所の礼所が３つもあります。そのほかにもここに書ききれないほどのたくさんの観光スポットがあり、とても1日2日で周れるようなところではありません！
地元の人ですらよく知らない、けれども行ってみたらものすごかった！！なんて場所もたくさん。よく知られている観光スポットに加え、知られざる観光スポットが山ほどある、そんなところです。

　　　地域おこし協力隊　はしもと　　

空と大地の中で

きれいな海成段丘と圧倒的な大空、水平線を望む広い海が目の前いっぱいに広がります。山奥を進めば、また違った景色が楽しめます。雄大な自然を感じてください。

　　　地域おこし協力隊　いで　　

天然プラネタリウム！室戸の夜が美しい。

ダイナミックな室戸の景色を見ながら通勤していると、いまだに非現実的な気分になります。室戸ほど「生」を実感できる場所もなかなかありません。

特に冬の時期は、海にとろける“だるま夕日”も息をのむ美しさですが、夜の星空の綺麗さは、どんな仕事の疲れも吹っ飛びます！毎夜、近くの海岸に散歩がてら行くと、大きな満月と波の音、そして星座が見えない程の無数の星に出会えます。みなさんも室戸に来て、銀河におぼれましょう！一方で町の明かりは９時にはどこも真っ暗です。散歩でコケないように懐中電灯は必須！

　　　地域おこし協力隊OB　さかきばら　　

天然記念物の宝庫！珍しい生物、植物が見られる

気候が温暖で、人の手もあまり入っていないこともあり、希少種の動植物を数多く見ることができます。例えば、国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカや、絶滅危惧種の植物ミズキンバイなど。高知県内の動植物の調査でもまだまだ未開拓の地で、とても興味深いところです。

　　　地域おこし協力隊　おがさわら　　

“観る祭り”から“出る祭り”へ。神祭に参加しよう！

高知と言えば“よさこい踊り”ですが、室戸と言えば各地域で行われる秋のお祭り“神祭”です。重さ１トンもある花台を高速回転させる吉良川の「チョウサイ舞」や、御輿ごと冷たい海に飛び込む椎名の「御輿洗い」、社会風刺を盛り込んだ佐喜浜の即興劇「俄（にわか）」など、各地域の個性が色濃く反映されたお祭りの数々は、旧５ヶ町村が合併して出来た室戸市らしい文化でしょう。

また、普段会う機会の少ない若者と仲良くなるチャンスでもあります。神祭に参加することは、地域との距離や理解を深める絶好の機会ですね。現在では祭りの人不足に悩まされる地域も多いため、我々移住した男性協力隊員も、すぐに神祭に参加させてもらえました！祭りは観に行くものと思っていただけに、自分が参加できるとは夢にも思いませんでした。ただし二日酔いと筋肉痛は覚悟してください。

　　　地域おこし協力隊OB　さかきばら　　

いっぽうで…？

人手不足

「田舎って、仕事無いんでしょ？」とよく聞かれますが、どこも、人手不足で悲鳴が聞こえています。仕事いっぱいあります！本当に！！求人企業はたくさんあるのに、求職者が全然来ないんです。

そこで、移住促進室では、室戸市の求人情報を大公開しています！
お仕事してくれる方、大歓迎です！全力でお待ちしております！！


「お前の代わりはいくらでもいるんだよ」って言われながら働くの、もうやめませんか？

　　　地域おこし協力隊　みぞた　　

文化面が弱い

コンサートや演劇などの文化的なものを見る機会がほとんどないのが残念です。しかし、音楽好きは意外と多く、実は楽器が結構弾ける方もいます。また、500人収容できるホールもあり、今後の利用率アップが期待されます。

　　　地域おこし協力隊　おがさわら　　

自然いっぱいな分、獣害もあるよ

室戸には自然が豊かな分、野生動物がたくさんいます。シカ、イノシシ、サル、ウサギ、タヌキなどなど。天然記念物のカモシカもいます。そのため、農業をする方にとって動物との戦いは、さけて通れないものです。獣害対策にしっかりと取り組む必要があります。

とはいえ、田舎ならどこでも同じような状況。山のようすや対策の本気度からみて、室戸は全国と比べればまだマシなほうだと思います。

たくさんの猟師さん（高知県民は200人に1人が猟師！県民あたりの猟師数全国１位！H25年度）の活躍で被害が抑えられているのかもしれませんね！

　　　地域おこし協力隊　はしもと　　

なんだかんだ最後は「人」といいますが

室戸人

移住して、「人があったかい」「困っているとすぐ助けてくれる」「個性的な人が多い」と思います。今、これを読んでいるあなたも、室戸に来ると、きっとそんな出会いがあるはずです。そんな“室戸人”も井出チャンネルで紹介していきたいです。

　　　地域おこし協力隊　いで　　

若者、移住者捨てたもんじゃない！

パターン１　　　
室戸を想う若者がいる。室戸が好きで、室戸のためにと動く移住者がいる。あなたとの出会いを待ってる人がいる。　　

パターン２
今の活動では、若者や移住者の方をついつい見落としがちになってしまいます。でも、室戸を想う若者がいます。そして、何十年以上も前の先輩移住者、室戸が好きで、室戸のためにと動く人がいます。

　　　地域おこし協力隊OB　さかきばら　　

世間がせまい分主要人物にすぐ会える！

室戸は世間がせまい分、色んな分野の達人と距離が近いのも魅力です。各活動で中心となって動いている主要人物にもすぐに会えます。

そのため、その道の達人だからこそ語れる貴重な話を聞ける機会も多いですし、大きな取り組みに関わったり、始めたりもしやすい環境です。

　　　地域おこし協力隊　はしもと　　

閉鎖的な一面も･･･

我々の大好きな室戸人ですが、人や団体の連携が弱く、お互い協力したらいいのに、と思ってしまうこともしばしばあります。単純にお互いのことをよく知らないだけかもしれないし、人間ですもの、好き嫌いはあります。その関係が何年も続いているもんだから、そりゃあ、簡単ではないのでしょう。

そんな室戸人に、我々よそ者ができることとは、なんなのでしょうか？

　　　地域おこし協力隊　いで　　

なんでもあって、なんでもできる

人によっては、お店も少なく駅もない室戸は「なんにもない」という人もいます。

しかし！
よそから来た私にとって室戸は、資源にあふれた「なんでもある」場所に感じました！！

山・海・川全部あり、里山の暮らしが残っていたり、神祭（秋祭り）をはじめとするそれぞれの地区ごとの独自の文化があったりと、豊富な地域資源に恵まれています。これらを活かせば、なんでもできるできるんじゃないかと大きな可能性を感じる場所です。

　　　地域おこし協力隊　はしもと　　

発信力が弱いぞ！室戸！

こんな室戸市でしたがいかがでしょう？知らないことばかりでした？？移住希望者の方や地域おこし協力隊の応募を考えてる方にとっては、初めて知ることが多かったかもしれません。

それもそのはず、室戸のウィークポイントは発信力の弱さ…。


観光でもなんでもそうなんですが、室戸はPRが上手じゃありません。こんなにすばらしいものがあるのに、全然知られていない！なんてことがたくさんあります。ここは協力隊としても発信力を強化して、室戸の魅力をアピールしていかなければなりません！

ということで室戸市の協力隊は情報発信もがんばっております。




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