はじめに
地域おこし協力隊の応募を考えているけど、
わからないことだらけ!そもそも協力隊って何?
いったいどんな活動をしているの?
そんなあなたのために、 地域おこし協力隊ってこんなことしてるよ~、 こんな人が活動してるよ~、と 協力隊のホントのところをまとめてみました。
これはあくまで高知県室戸市のほんの一例。
だけどこの記事には、地域おこし協力隊って何?の答えが たくさんつまっています。 地域おこし協力隊のありのままが語られた、この記事が あなたの一歩の手助けとなれば幸いです。
地域おこし協力隊とは
まずは、それぞれの協力隊の実態を知る前に地域おこし協力隊とは何なのか確認しておきましょう。【地域おこし協力隊とは 】
都会から田舎へ住民票を移し、1~3年間、地域おこし活動をおこないながら、その地域へ定着を図る取り組みです。
地方自治体に雇われるかたちとなり、活動費、給料が支給されます。 地域ブランドや地場産品の開発・販売・ PR等支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援など、地域おこし活動はさまざまで、自治体により、活動内容・働き方が変わります。
起業支援制度もあり、副業可能で休日が多い自治体もあるため、その利点を生かし、独立を目指す隊員も多くいます。
本当に自治体によって、隊員によって多種多様な働き方をしています。
まあ、カンタンに言うと「都会から田舎に移住し3年間地域に関わりながら、定住を目指す制度」です!
それではさっそく、地域おこし協力隊員がどんなふうに活動しているのか見ていきましょう。
教えて!地域おこし協力隊!小笠原優の場合
地域おこし協力隊・室戸市を選んだ理由
室戸ジオパークに関わることのできる募集をたまたまwebで知ったことがきっかけです。高校で地学を学んでいたことと、大学で環境問題について学ぶなかで、地球規模の課題や地域の活性化に興味を持っていたため惹かれました。高知県出身ですが、室戸のことをほとんど知らなくて少し迷いましたが、最終的に何はなくともジオパークに関わってみたいと思って応募しました。
タイムスケジュール
広報の原稿作成だけでなく、ホームページのメンテナンス・管理も行っています。室戸世界ジオパークセンターで勤務しているので、館内スタッフが少ないときは、団体客への館内ガイドを引き受けることも。勤務後は、高校へ放課後学習支援に行ったり、ウクレレや合唱団の練習にも通っています。
活動内容:室戸ユネスコ世界ジオパークの企画広報
室戸ユネスコ世界ジオパークのイベントや活動について、多くの方に知ってもらって来ていただくために、ホームページやSNSなどのweb媒体、市報などで広報活動をしています。また、保全のための清掃活動やツアーなどの企画も行っています。それ以外にもイベントや教育旅行、調査活動などにおいて写真記録を撮ったり、運営のサポートをすることもあります。
「楽」エピソード
ジオパークという、自然や地域文化、教育や観光等をつなぐプログラムに携わっているので、内容がとっても興味深く、楽しんでいます!
イベントや教育事業で子どもたちと関わったり、ツアーや調査活動などで外へ出て仕事したりしているときは、「天職かも」と思ってしまってます。
「苦」エピソード
人手が不足しているなかでの、膨大で多岐に渡る仕事に携わっているため、イレギュラーなことが多く、対応に追われることがあります。
本当は地域にもっと出て行きたいですが、不器用なこともあり一日中デスクワークな状態が多いです。もっと、さらっとやることやって地域に出て行きたいですね。
「驚」エピソード
港で住民が魚を買っていく光景を見るとビックリします。ブリをチャリのかごに入れて帰る人、しっぽを持って引きずって帰る人、、、笑
これらは、住民にとって普通なことなのです。
住まい事情
市を通して借りている職員住宅に住んでいます。建物は古いですが、水洗トイレですし、一人なので広さも十分です。山の谷間にあることと、小川が建物の横を流れているので、湿気が多くて悩みどころです。今年からは除湿機を導入したので、だいぶ良くなりました。
お気に入りポイントは、まわりがとても静かなことです。
休日事情
広報が仕事なので、できるだけ地域のイベントには行くようにしています。また、音楽のサークルに入っていて、たまに練習や本番があったりします。知り合いが訪ねてくると、室戸のディープな場所を紹介して回ったりしています。
副業事情
色んなアルバイトが転がっているのと、季節労働のアルバイトも人づてで話が来たりします。また、対価がお金ではないけれども、収穫したもののうち商品としては出せないものをもらえることもあります。たまにイベントやワークショップを企画して、稼ぐ練習をしたりもしています。
こんなスキルが役立った!
好きなことや勉強してきたこと、仕事としてやってきたことは、気づけば全て役に立っていました。ビルメンテナンスの掃除スキルや、イベント業のアルバイト、楽器の演奏、子どもたちに勉強を教えるなど、なんでも活かすことが出来ている日々です。
こんな人が活躍できる!
人とコミュニケーションを取っていくのが得意な人、不完全でいいからとりあえず行動に移していくことができる人、環境や状況が良くない状態でも動いていくことができる人は、強いですね。とはいえ、自分のキャラを活かすことが出来れば、最終的には良い方向に行くと思います。
3年後のビジョン
複数の仕事で、生活を成り立たせながら室戸の自然を堪能していこうと考えています。
ジオパークである室戸ならではの、ガイドやイベントの仕事とともに、体験型のワークショップを開くことも定期的に行っていきます。また、以前の仕事の清掃業や、好きな音楽も収入源の一つとしていく予定です。
教えて!地域おこし協力隊!橋本果奈の場合
地域おこし協力隊・室戸市を選んだ理由
地域に根ざすエコツーリズムで食っていきたいという思いから、起業準備の時間もとれ、地域にがっつり入っていける協力隊の道を選びました。室戸は山、川、海がすべてあり、その自然を生かした産業も多くあります。また、里山の風景や暮らしがまだまだ残っています。この豊かな地域資源があればなんでもできそう!と思ったのがここを選んだ理由です。
タイムスケジュール
100歳体操は地域の方と交流するために参加。 畑作業、この日は日南地区特産のボタナスの植え付けをおこないました! 市役所に戻ったら、その様子をFBなどで発信。
活動内容:中山間集落支援
人口70人ほどの「日南(ひなた)」地区の活性化に取り組んでいます。昨年度から廃校を利用し「日南はっけん展」という、写真展示・地場産品販売のイベントを開催しています。他には特産野菜の栽培、地域資源の調査、フリーペーパー作成、ミニイベントなどを企画。自然や地域文化の体験活動に興味があるので、その切り口で自由に活動させてもらっています。
「楽」エピソード
自由に活動できること、自分のやりたいことができること、それがとても幸せです。資源が豊富すぎる環境と、活動を応援してくれる人がたくさんいて、挑戦できる土壌がここにはあります。起業の夢に着実に近づいている実感があり、本当にこの道を選んでよかったと思います。
「苦」エピソード
自由に活動できる分、なんでも自分で考えて動かないといけないのでアイデアが煮詰まってくることも。情報収集したり、地域外に出たり、人と話すことで頭をリフレッシュさせ、解消しています。
そのほかに、移住当初は深い相談ができる相手が周りにおらず困りました。仲のいい人ができるまでがふんばりどきかも。
「驚」エピソード
見たことのないものがたくさんあり、外国のようです。特に食べ物なんかは、イタドリ、りゅうきゅう、チャーテ、モロッコ豆、マンボウ、ウツボ…。何それ?ってものから、それ食べれるの?ってものまで色々あっておもしろいです。
住まい事情
市から貸し与えられたアパートがありましたが、起業したときの拠点を持ちたかったので、2年目から地域の方に紹介してもらった7DKの古民家に住んでいます。
休日事情
週3休みなので、のんびりできるー!と思いきや、バイトしたり、イベントに出たり、開催したり、忙しい休日です。忙しさは自分の匙加減次第なのですが、やりたいことはあふれてくるので、常に何かしらやっていますね。引っ越して家が大きくなってからは、来客も多く、友人と一緒に観光することも多いです。協力隊の活動に興味を持ち室戸へ見学に来て、うちに泊まってく方もいますよ~。
副業事情
室戸市は週29時間勤務なので、空いた時間でカフェのバイトをしたり、イベントを企画して副収入を得ています。この春からはサトウキビやキシマメ茶を育て始めたので、そちらでも稼いでいきたいです。
こんなスキルが役立った!
大学時の研究テーマ獣害に関する知識、里山の知識、ちょっとしたデザインスキル、1か月で身に着けたカタコト英語など、なんでもない経験もすべて活かせています。何が役立つかは未知数です。
ただ、料理は絶対できた方がいい!田舎暮らしが倍楽しくなります!
こんな人が活躍できる!
自分の軸がしっかりありつつ、柔軟性もある人。好奇心旺盛な人。楽観的な人。フットワークが軽い人。あと、情報発信を積極的にできる人は強いです。
逆に、待ちの姿勢の人は協力隊には向いていません。主体性がないと、しんどい仕事でもあります。
3年後のビジョン
起業して、長期滞在型のエコツーリズムで「環境保全」と「稼ぐ」を両立させる仕組みを作ります。そのために今は、プログラムにできそうな里山体験を探ってます。近々、滞在拠点とするゲストハウスもオープン予定。
教えて!地域おこし協力隊!井出雄樹の場合
地域おこし協力隊・室戸市を選んだ理由
教師を目指した大学時代。が、「本当に教えたいことってなんだ?」「教育ってなんだ?」「てか本当にやりたいことってなんだ?」などの疑問を抱きました。そのため教育以外で興味があり、やりたいと思ったことをすぐに挑戦できそうなこの道を選びました。大学の時に何度か訪れた室戸の無法地帯というか時代に取り残されたというか、いまだ言葉で表現しがたいワクワク感にやられ、この町しか選択肢にはありませんでした。
タイムスケジュール
基本的には1日に1集落を訪問するのが限界。活動の仕方は、訪問して得た意見や情報の対応を考える、実行する、訪問するの繰り返し。10時から18時まで商品開発する日も…。
活動内容:中山間集落支援
崎山地区と佐喜浜地区を担当しています。崎山地区では、主にさつまいもと椿を使った商品開発に関わっています。商品を作ることはもちろん、商品表示やデザイン、PRや販路拡大、商品の納品やセミナーへの参加など、必要なものはすべて地域の方と一緒に行っています。佐喜浜地区での活動は正直まだまだですが、地元NPOの活動支援を行っています。2年後もこの地区で生活するつもりなので、地域に溶け込むことを目標に、地域のいろいろな団体、地域行事に顔を出すようにしています。
「楽」エピソード
生活は基本楽しいのですが、1つ例をあげるなら、お酒を飲むことが多いことでしょうか。
お酒が飲めなくても安心してください。自分が飲みたいだけって人が多いからか、無理矢理飲まされたことはありません(飲まそうとはしてきますよ)。
おんちゃんおばちゃんと言えど、想像以上に若い人への理解があるし、お酒の席に参加しただけで喜ばれます!
「苦」エピソード
前任の協力隊の活動を引き継いだことで、いまいち自分事として捉えられないなと感じてしまうことがありました。また、やりたいことと違う、やること多すぎ、なんて悩むことも。
自分がなんとかしようしすぎると、やることだけが増えていく気がしたのでそれはやめました。今は自分の意見は持ちつつも、地域の方の意思を尊重するように意識しています。
「驚」エピソード
そこらじゅうから食材を調達してきます。海から貝や海苔、テングサ。川からアユ、エビ。山から山菜、イノシシ。
調達についていったらその光景に衝撃。食べてまた衝撃。
住まい事情
市が用意してくださった家は、担当地区とは別の地区にありました。どうせなら担当地区に住みたかったので、地域の方々にアピールしてたら、今住んでる空き家を紹介してくれました。
大家さんがお隣さんなのも安心です。
休日事情
最近の休日を振り返ってみると、イベント打ち合わせ、別のイベントの開催、消防団員としてイベントに参加、地域の草刈り、近所のおんちゃんとアユ捕り。
もちろん家でだらだらしたり、高知市内とか徳島の方とか行くような休日もあります。
副業事情
室戸市内のとある小学校の放課後子ども教室の指導員をしています。協力隊の活動時間を調整して週2日行っていますが、自由に休みを決めさせてもらえているので、協力隊の活動に影響がでないようにしています。
その他、牛糞堆肥の袋詰めや市内施設のお手伝いなどもたまにやります。
こんなスキルが役立った!
「この子はどんな子かな?どんな支援が必要かな?本当にこの子のためになることって何だ?」など考えることが好きでした。“子”が“地域”に変わっただけと思えば協力隊は自分に合ってる気もします。適切な支援・対応ができているかはまだわからないですけどね。
別のスキル?で言えば“いじられキャラ”。地域に溶け込むために役立っているはず。
こんな人が活躍できる!
正直わかりません。地域のおこし方も活躍の仕方もそれぞれだと思うので。
食べる、暮らす、つくる、人と関わるなど、なんでもいいので地域の中で楽しめる人は活躍できると思います!
3年後のビジョン
正直何も考えてませんでした。むしろ自分が何をしたいのかを探しに来たようなものなので。
3年後は、どんな姿であれ事例の1つにはなると思うので、この町で生きるやる!という気持ちでいます。
ただ、やりたいことはどんどん出てくるようになりました。それを1つでもカタチにしていきます!
教えて!地域おこし協力隊!溝田ひろみの場合
地域おこし協力隊・室戸市を選んだ理由
結婚を前提に付き合っていた方が、室戸市で製炭業に従事していたため、室戸市に移住を決意。仕事を探すため、高知暮らしフェア(移住フェア)に行ったところ、地域おこし協力隊を勧められたのがきっかけ。 今後、子育てすることも視野に入れていたので、近所の小学校が無くなっちゃったら困るなぁ。というふんわりした理由で、移住促進やってみたい!と思い応募しました。
タイムスケジュール
移住希望者の方への対応が第一なので、一日の予定は毎日違います。更新するHPが3つあるため、週に必ず1回午前中を利用して更新しています。 また、この日は、移住促進住宅付近でイベントがあったので撮影に行きました。
活動内容:移住促進
室戸市の移住促進に取り組んでいます。
移住希望者の方の相談対応、移住フェアへの参加、移住イベントの企画・広報・チラシ作成、移住体験住宅の整備、その他移住に関わる仕事全てが活動内容となります。その中でも最近主に行っているのが、ガバメントクラウドファンディング事業です。ふるさと納税の仕組みを利用したクラウドファンディングの事で、それにより移住促進住宅を改修し、室戸市や、中山間地域のPRをしようという取り組みです。その取り組みに関わる地域の写真撮影や広報活動を行っています。
「楽」エピソード
結婚するために来た!という不純な理由で室戸にやってきた私を皆さん暖かく迎えてくれて、すごく助かっています。今まで食べていたものはなんだったんだ…!というくらい、食べ物がおいしい!
ご近所の方から、食材を頂いたりするのですが、たまにびっくりする量(さつまいも20本とか大きい魚1匹とか)で、食べきれるか焦ることもあります。
「苦」エピソード
市役所という場所は、公平性を求められるため、考えている以上に、関係各所への根回しが必要だったりします。スピードが大事な場面で思わぬ足止めを食らいジレンマを抱えることも。
まずは人間関係を広げることから頑張ります。
「驚」エピソード
ベビーカステラ→たまご焼き、さつま揚げ→てんぷら等々、文化圏の違いによる呼び方の違いにはいつも驚かされます。
また、DIY以上の実力を皆持っていて、すぐに自分で作っちゃうのは驚きです。
住まい事情
旦那(予定)の親戚の家をお借りしています。6LDKですが、仕事部屋・趣味の部屋などを作っても部屋が有り余っています。というのも、おきゃく文化(近所の方を招いて宴会をすること)のため、1部屋が広いのと収納スペースが大量にあるためです。
広いのはとてもありがたいですが、掃除がとても…大変です。ただ、友達や家族を呼べるのは良いですね。仕事部屋から海が見えるのが気に入ってます。
休日事情
休日は、大体後述の副業をしています。が、リフレッシュ用の休暇の際は、大体サイクリングをしています。調子が良ければ徳島まで行くこともあります。あとは、近所の方とお花見(宴会)してみたり、ピザ釜でピザを焼いてみたり、たまに食べたくなるジャンクフードを求めてドライブしたり。色々思うがままに過ごしています。
副業事情
副業可という事だったので、離職予定だった地元企業に在宅勤務という形で雇ってもらっています。
在宅勤務の為、連絡方法等気を使うところはもちろんありますが、今のところ問題は起きていません。
ただ、あくまでも副業なので、本業以上の力を注がないように、目の前に仕事があっても、やらないという選択をしなければならないタイミングがあるのは心苦しいです。
こんなスキルが役立った!
Photoshop等のソフトや、ムービー編集ソフト等の使用経験は役に立ちました。
また、短い時間で移住希望者さんからいかに情報を引き出せるか、お伝えできるかということが重要になってくるので、接客経験があって良かったと思っています。あとは、体力と飲酒力(?)は地域の方に褒められるので多分役立っているのでしょう。多分。
こんな人が活躍できる!
臨機応変に動ける人。自分で考えて動ける人。良い意味で適当な人。考えすぎない人。情報発信が出来る人。有言実行、不言実行な人。明るい、元気な人。人と一緒に何かをすることが好きな人。発想力・企画力のある人。
今まで、0からを1を創る仕事をしたことがなかったので、企画にしろ、チラシ作りにしろ、発想力が足りなくて四苦八苦しています。
3年後のビジョン
人口を増やす。(家族を増やす)のと、現在の在宅の仕事で生計を立てられたら良いな。と思っています。
現役協力隊員が答える「不安解消Q & A」
地域おこし協力隊に興味を持っても、不安なことはたくさんあると思います。さまざまなの疑問点があると思います。
ここで、室戸市の現役協力隊、生の声で答えさせていただきます!
当事者だから語れる、リアリティーたっぷりな声を、参考にしてみてください。
Q.募集地域がたくさんあって、何を基準に選べばいいのかわかりません。
まずは、自分がやりたいこと、実現させたいことは何か考えてみましょう。また、暮らしの中で何を大切にしているのかも考えてみましょう。(協力隊卒業後はこんな仕事をしていたい。企業に生かせる業務内容がいい。海がいい。山がいい。まちの規模。都会との距離感。暖かいところがいい。寒いところがいい。)などなど、自分の希望を書き出してみましょう。
ある程度求めるものを明確にしたら、今度は実際に地域を訪れてみることをおすすめします。まちを歩き、地元の方と会話し、地域の雰囲気を感じとってみましょう。自分の希望と照らし合わせて、その地域での暮らしをイメージしてみてください。
また、地域おこし協力隊に応募するなら、自治体職員と話をすることはとても大切です。自治体が求めるものと、自分がこの地でやりたいことをしっかりとすり合わせましょう。後でこんなはずじゃなかったとならないように、小さなことでも疑問点ははっきりさせておきましょう。
地域おこし協力隊での成功は、自分と合う地域選びにかかっているといっても過言ではないです。可能ならば、その地域の先輩協力隊に連絡して、話をしてみるととても参考になります。
Q.協力隊に興味があるけど、自分がやっていけるか不安。
僕も自信はなかったです。社会人経験もないし、大学時代に何か活動していたわけでもなかったので。何もしてこなかった自分を変えたいと思ったことも協力隊になった理由の一つです。僕はなんだかんだやってこれたし、何も持ってなかったことで何かに固執してしまうこともなかったように思います。地域をおこすことは一つの目的ですが、あなたが地域に住んでくれる、定期的に来てくれるだけでも地域にとっては大きな変化だと思います。
Q.運転免許がありません!
運転免許は、応募の際に必要なのでとっておきましょう!おすすめなのが合宿免許。残念ながら室戸市には教習所はありませんが、安芸市には教習所があります。バスでちょっと足をのばせば室戸市に来られますよ!また、合宿の場合は『高知家で暮らし隊』の会員であれば、割引があるため要チェックです!
ペーパードライバーでも、室戸市は車どおりが少ない為、練習はしやすいです。 但し、中山間地区は蓋の無い側溝があったり、鹿が出たり、細い道があったりするので、国道沿いで頑張って練習しましょう!なんて言っている私も、移住後すぐに畑に車を落としました。
Q.都会に疲れたので地域おこし協力隊に応募したい。
お疲れ様です。都会は大変ですよね。ただ、厳しいことを申しますと、そのまま逃げたい勢いだけで移住するのはやめた方が良いです。田舎に行けば思ったようなスローライフが無条件で手に入ると思ったら大間違い。逆に田舎の方が人が少ない分人間関係が密なので、都会以上に気を使わなきゃいけない面も多々あります。
なので、何度か来てみることをお勧めします。
移住体験住宅もありますよ。来てみると、色々現実的な面や相性なども見えてくるかとも思います。そのうえでやっていけると思ったら地域おこし協力隊に応募してみたらいいと思います。
Q.地域おこし協力隊に応募したいんですが、条件はありますか?
室戸市の主な条件は、①20歳以上~50歳未満 ②普通自動車免許所持 ③室戸市に定住する意欲のある方 ③都市地域等から室戸市内に住民票を異動できる方 となります。
地方要件について詳しく説明すると、室戸市は『全部条件不利地域』です。その為、現住所が『一部条件不利地域』より都市圏で、住民票を移動できる方あれば応募が可能となります。現住所の地域要件等詳しくは『特別交付税措置に係る地域要件確認表』を確認してみて下さい。
また、他にも細かい規定はありますので、一度 「室戸市 地域おこし協力隊」で検索して、募集要項を読んでみて下さい。
Q.お給料16万6千円でやっていける?
十分やっていけます。私の場合は、家賃3万円+奨学金返済2万円+食費他生活費7万円ですので、一応貯金が出来ています。また、現在は家賃補助がありますし、副業も可能なため、もっと余裕のある生活もできますよ。
Q.任期が終了した3年後が不安。
みんな不安です。1年目が終わったとき、2年後を考えたら正直少し怖くなったこともあります。ただ、協力隊になれば他の協力隊ともつながりができると思います。3年後が不安なお友達がたくさんできるでしょう。起業する人やフリーランスで働く人が、けっこういることを知ったのも協力隊になってからです。その人たちや他の協力隊と話をするだけでも自分も何かできそう!って気にさせてもらえるし、いろんな稼ぎ方があるんだなと視野が広がりました。なんとなく一般企業に就職したら安心だ、という考えも変わったし、やりたいことやって生きる!って生き方もありなんだなと思えるようになりました。
やりたいことやるためには、努力と学びが必要だと思いますが、僕は不安よりワクワクが大きくなってきています。
ちなみに、無料職業紹介所が室戸市役所内に開設されています。
起業を目標としない方は、3年の任期の間に、
自分のやりたい仕事を探してもいいかもしれませんね。
Q.現役の隊員と話してみたいんですが!
オファーありがとうございます!(笑) もちろん可能です!室戸市の地域おこし協力隊はFacebookを開設していますので、メッセージなどでお声かけください。お待ちしています。
Q.ぶっちゃけ室戸ってどうですか?
最高です。来てみればわかります。…という回答ではあまりにも雑なので、室戸協力隊&OBで作成した下記のブログ記事をご覧いただきたいと思います。ここには書ききれない、室戸の魅力と大変さをぎゅっと濃縮しました。地域おこし協力隊に限らず、高知県や室戸市へ移住を検討している方にも役立つ内容になっています。
【移住希望者必見】地域おこし協力隊があまさず語る!室戸のいいとこわるいとこ
室戸市の協力隊・行政職員からのメッセージ
それでは地域おこし協力隊の活動がイメージできてきたところで、地域おこし協力隊希望者へ、室戸市協力隊と職員からのメッセージを紹介します。まずは週末などを利用して室戸に遊びに来てみてください。
事前に連絡いただけたら、極力私たちがお話しながらご案内しますよ。
現役隊員 小笠原
何かあれば、協力隊facebookに気軽にメッセージをください!全力でお答えします!
僕に会いに来てもらってもいいですよ。
現役隊員 井出
興味があったら、室戸に来てみてください。 移住体験住宅(1000円/1日)をご用意して、みなさまのお越しをお待ちしております! 移住体験住宅の詳細はHP「室戸に移住!田舎暮らし情報館」まで!!
室戸が遠すぎる・・・という方には、毎年6月・12月頃に東京・大阪で、 移住説明会を行っています!移住についてのイベントはFacebook「室戸市役所 田舎暮らし 移住促進担当」で告知していますので、ご確認いただければ嬉しいです!
現役隊員 溝田
室戸市はたくさんの資源にあふれたところなので、使い方次第、使う人次第で、何でもできるフィールドです。自分なりの切り口を持って地域おこしに関われる方にとっては最高な場所で、「自分で何か作っていきたい!」という人に向いています。田舎というと排他的な雰囲気を想像していたのですが、ここでは感じたことがなく、むしろ応援してくれる人がたくさんいます。
ちょっと気になるな、と思った方はぜひ一度見学に来てみてください。きっとワクワクを感じられるはずです。
現役隊員 橋本
最近、よく思う。なぜここに残っているかってことを。地の利は不便だ。そうそう帰れやしない。人も文化も言葉も景色も、時についていけぬ程に力強い。だからか、試されているようでゾクゾクする。可能性しかないからこそ、どう転んでもタフになる。ここでの生活は、とても癖になる。 この町は、あなたを待っています。大丈夫、不安は全て「夢」になる。まずは来てください。呑みましょう。じゃあ、またね。
協力隊OB 榊原
協力隊の活動は、野菜の庭先集荷、芋ジャム作り、カフェ、移住体験住宅の資金集めなどなど。行動力だけでなく、商売(経営)の知識やコミュニケーション力など、求められる能力は多岐に渡ります。 でも、足りないところは、誰かに補ってもらえばいい。私たちを頼ってもらえばいい。私たちの最大の目的は地域の活性化です。そのために、地域の魅力を発見し、それを伸ばしていく。 室戸の魅力を私たちと一緒に探索しましょう。
※産業振興課では、商工業活性化のために、地域おこし協力隊を募集しています。
産業振興課 西岡
豊かな自然、文化、歴史など特色ある魅力にあふれたこの”室戸”で、 地域活性化に積極的に取り組んでいただける「地域おこし協力隊員」を現在募集しています! 現役隊員のみなさんも個性あふれる楽しい方ばかりです! 興味のある方はいつでもお気軽にお問い合わせください。
企画財政課 寺尾
もっと室戸を知りたい方へ、おすすめリンク集
この記事をきっかけに、地域おこし協力隊や室戸という地域に興味が湧いてきましたか?もっと知りたい、とか、実際に行ってみたい、なんて思ってもらえたなら嬉しいです。もし、地域おこし協力隊という道や、室戸への移住にココロが動いたのなら、そのトキメキを大事にしてほしいなぁと思います。
ここには各種メディアをリストアップしてみました。あなたの背中を押すような情報に出会えるかもしれません。ぜひ、気になったサイトをのぞいてみてください。
全国の地域おこし協力隊募集情報なら
ニッポン移住・交流ナビ JOIN
JOINのサイトには、全国の地域おこし協力隊の募集情報や先輩協力隊のインタビューもたくさん載っています。地域おこし協力隊になる人なら必ず見るサイトです。
室戸市地域おこし協力隊募集情報なら
室戸市HP
室戸の地域おこし協力隊に興味を持っていただけたのでしたら、こちらのページで要項を確認ください。役所の問い合わせ先も載っています。
室戸地域おこし協力隊の活動を知りたいなら
室戸市地域おこし協力隊FBページ
室戸市地域おこし協力隊Blog
本ブログとFBで活動について書いています!
FBの方が更新頻度が高いのでぜひのぞいてみてください!
室戸への移住を考えているなら
室戸に移住!田舎暮らし情報館
室戸への移住を考えている方はこちらをご覧ください。移住体験住宅や空き家情報、イベント情報も掲載しています。各種移住体験ツアーもありますので、地域を見てみたい!という方は参加してみてもいいかも。
室戸ってどんなところ?地域の魅力を知りたいなら
自然のまま。ありのまま。ひがしこうち旅
室戸の岬の物語FBページ
室戸ジオパーク公式サイト
このあたりが室戸の魅力を知ることができるメディア。中でも「室戸の岬の物語」はちょっとディープに素敵な室戸の日常を知れるのでオススメ!移住者目線&しっかり足を運んで取材しているので信頼度もバツグンです。
さいごに
気になることがあれば何でも聞いてくださいね~!
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